好意同乗

好意同乗とは

好意同乗とは、一般に好意によりもしくは無償で他人を自動車に同乗させることを言います。交通事故における好意同乗については、事故が発生した場合、運行供用者や運転手の賠償範囲を制限すべきか否か、という点について問題となります。

自賠法3条「他人」に該当するか否か

かつて、好意同乗者については、自賠法3条の要件である「他人」といえるか否かについて議論がありましたが、最高裁は、同乗する自動車の運転者との関係では、好意同乗者であっても「他人」性は否定されないとしました(最高裁昭和42年9月29日)。

損害賠償責任の減免

もっとも、好意同乗者について、「他人」性が認められるとしても、同乗者が危険な運転を助長したり、運転者の危険運転を容認していたと認められる事情のある場合、損害賠償額が減額されることもあります(東京地判平成10年6月24日、大阪地判平成7年6月22日など)。

具体的には、運転者のスピード違反を同乗者が煽ったり、運転者が飲酒していることを知りながら同乗したりしたような場合には、損害額が減額される可能性があります。