脊髄損傷

脊髄損傷とは

脊髄とは、脳と体をつなぐ中枢神経のことであり、脳からの命令を身体に伝えたり、身体の感覚(触覚・痛覚)を脳に伝えたりする連絡路の役割を果たしています。この部位の損傷を脊髄損傷といいます。主として大きな外傷を受け、脊椎が骨折を起こした際に生じます。

脊髄損傷の症状

脊髄を損傷すると、その障害した部位以下に運動機能、感覚機能、自律神経系、排泄機能など様々な障害が生じます。従って、一般に損傷した部位が上になる程、障害が広範囲になると言われています。

また、障害の程度は損傷の程度によって異なり、脊髄が完全に断裂している場合は、その部位以下の身体の機能は完全に麻痺してしまいます。一方で、脊髄の断裂が不完全な場合、一部の機能が残る不完全麻痺となります。

脊髄損傷の診断方法

一般的に、医学的な立証はMRI等の画像所見になります。脊髄損傷の中でも、脊髄が過伸展・過屈曲されて脊髄の中心部を損傷する中心性脊髄損傷の場合、脊椎には異常が生じていないため、レントゲン検査だけでは、脊椎損傷の存在が確認できず、単なるむち打ち症と診断されてしまう恐れがあります。

また、MRI画像についても、解像度の低いMRI画像では損傷部位を捉えきれないこともあるので、注意が必要です。

脊椎損傷の後遺障害等級

一般的に、脊椎損傷について該当する後遺障害等級は以下のとおりです。

等級 障害の程度
1級1号 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
2級1号 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
3級3号 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
5級2号 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
7級4号 神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
9級10号 神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの