外貌の醜状

外貌醜状による後遺障害の認定

外貌とは、自賠責保険の認定基準では、頭部、顔面部、頸部のように、上肢及び下肢以外の日常露出する部分をいうとされています。

外貌醜状の後遺障害認定においては、後述のとおり、醜状の程度によって等級が決められますが、実際の区分はかなり微妙なものがあり、どの等級に該当するかが争われることが少なくありません。

外貌醜状と逸失利益

かつては、外貌醜状は、身体的機能に支障を及ぼすものではないことから、容姿が重大な影響を与える職業(芸能人、ホステス等)を除いては、労働能力の低下が発生しないとして、後遺障害による逸失利益を認めないとする扱いが多かったです。

しかし、近時は、外貌醜状によって、就職や転職をする際に、選択できる職業の範囲が制限されることを理由に、労働能力の喪失を認めて、逸失利益の発生を肯定する裁判例も出てきました。

当事務所も、女子の外貌醜状が問題となった裁判において、後遺障害による逸失利益の存在を前提とした和解を勝ち取っています。

外貌醜状に関する後遺障害等級

一般的に、外貌の醜状について該当する後遺障害等級は以下のとおりです。

頭部、顔面部、頚部

等級 障害の程度
第7級12号 外貌に著しい醜状を残すもの
第9級13号 外貌に相当程度の醜状を残すもの
第12級13号 外貌に醜状を残すもの
その他日常露出の可能性のある部分

上肢:上腕部、肩の付け根から指先まで、下肢:大腿、足の付け根から足の背部まで

等級 障害の程度
第12級 上肢または下肢に手のひらの3倍以上の瘢痕を残すもの
第14級4号 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの